菖蒲ってどんな街?
菖蒲は、埼玉県北東部に位置する久喜市の一地域です。かつて南埼玉郡菖蒲町でしたが、2010年に合併により久喜市の一部となりました。
現在も、旧菖蒲町域は「久喜市菖蒲町〇〇」という住所形態で、「久喜市菖蒲町」や「菖蒲地区」と呼ばれています。面積は27.37平方キロ、人口は18,291人(2024年4月1日現在)です。
果てしなく続く空と平野
久喜地方では、菖蒲と聞くと広大な田んぼを思い浮かべる人が多いでしょう。
利根川と荒川に挟まれた沖積低地にあり、町の面積の半分以上が田か畑。山やビルなどの高いものが無く、地平線が見えんばかりの光景には圧倒されます。
東京の近郊農業、特にイチゴや梨の生産が盛んで、新鮮な農産物を農協直売所で買ったり、レストランやカフェで味わうことができます。
なにせ地名が花の名前ですから
一説では、「菖蒲」という地名も、沼が広がり一面に菖蒲が群生していたことに由来すると言われています。
その名の通り、菖蒲城址あやめ園で花菖蒲を鑑賞できるほか、総合支所前のラベンダー苑、菖蒲神社の藤棚、見沼代用水の桜並木や萩の道など、菖蒲は四季折々の花々に囲まれます。
特に、毎年初夏に開催される「ブルーフェスティバル」には、花菖蒲やラベンダーを鑑賞しに多くの人が訪れます。
かつて栄えた水の都
町内には十数本の一級河川や用水が流れており、特に見沼代用水が名高いでしょう。
菖蒲はその地の利を活かし、古くは見沼通船という水運の中継地として栄えました。菖蒲の旧市街も見沼代用水を中心にして形成されており、戦前に建てられた家屋も所々残り、水運で繁栄した当時の様子をうかがうことができます。
衣食住が揃う町
町内には圏央道や国道122号バイパスが通り、道路アクセスが良好です。これらの道路沿いには大型ショッピングモールや有名チェーン店が立ち並ぶほか、町内には複数の工業団地が立地し、様々な人や物が行き交っています。
わざわざ都心に行かなくても、町内だけで、基本的な衣食住が揃ってしまいます。